世帯主が40歳のサラリーマンの事例で、必要保障額を計算します。
家族構成 | 夫:40歳(サラリーマン) 妻:35歳(専業主婦) 長男:10歳(小学4年生) 長女:8歳(小学2年生) |
現在の生活費 | 月額30万円 |
自宅 | マンション *住宅ローンで購入、団体信用生命保険に加入 |
妻の寿命 | 87歳 (厚生労働省の簡易生命表をもとに算出) |
遺族の支出予想額
1.末の子が独立するまでの遺族の生活費
現在の年間生活費×70%×末の子が大学を卒業するまでの期間
(30万円×12ヶ月)×70%×14年(22歳-8歳)=3,528万円
- 現在の生活費から世帯主の生活費(30%)を差し引き、70%で計算
- 末の子が独立するまでの期間を高校までと考えるなら18歳で計算
2.末の子が独立した後の妻の生活費
現在の年間生活費×50%×末の子の独立後(23歳)、妻が1人で生活する期間
(30万円×12ヶ月)×50%×37年(87歳-50歳)=6,660万円
- 現在の生活費の50%で計算
- 妻が1人で生活する期間は、妻の平均寿命87歳から末の子が独立した後(23歳)の妻の年齢(50歳)を引いて計算します。
3.こどもの教育費
子どもの教育費は、公立と私立で大きな差がでます。
公立 | 私立 | |
小学校 | 305,807円 | 1,422,357円 |
中学校 | 450,340円 | 1,295,156円 |
高校 | 386,439円 | 966,816円 |
大学 | 535,800円 | 902,000円 |
- こどもを二人とも大学まで公立に通わせる場合
11,753,530円=5,570,958円+6,182,572円
長男 | 長女 | |
小学校 | 917,421円 305,807円×3年(4年~6年) |
1,529,035円 305,807円×5年(2年~6年) |
中学校 | 1,351,020円 450,340円×3年 |
1,351,020円 450,340円×3年 |
高校 | 1,159,317円 386,439円×3年 |
1,159,317円 386,439円×3年 |
大学 | 2,143,200円 535,800円×4年 |
2,143,200円 535,800円×4年 |
合計 | 5,570,958円 | 6,182,572円 |
- こどもを二人とも高校から私立に通わせる場合
18,165,392円=8,776,889円+9,388,503円
長男 | 長女 | |
小学校 | 917,421円 305,807円×3年(4年~6年) |
1,529,035円 305,807円×5年(2年~6年) |
中学校 | 1,351,020円 450,340円×3年 |
1,351,020円 450,340円×3年 |
高校 | 2,900,448円 966,816円×3年 |
2,900,448円 966,816円×3年 |
大学 | 3,608,000円 902,000円×4年 |
3,608,000円 902,000円×4年 |
合計 | 8,776,889円 | 9,388,503円 |
4.その他
- 葬儀費用:約230万円
- 住宅ローンの返済額:団体信用生命保険に加入しているので、考慮する必要はありません。
子どもの結婚資金(親の援助額)、住居リフォーム費用などを加算する場合もありますが、生命保険で準備する必要はないと思いますので、ここでは割愛します。
遺族の支出予想額の合計
こどもの教育費は、大学まで公立として計算します。
1.末の子が独立するまでの遺族の生活費 | 3,528万円 |
2.末の子が独立した後の妻の生活費 | 6,660万円 |
3.こどもの教育費 | 約1,175万円 |
4.その他(葬儀費用) | 約230万円 |
合計 | 約11,593万円 |
次に、遺族が受け取る収入の見込み額を計算します。